心理学的考えにおける我々人間の性格について
私たち人間は十人十色の性格を持っており、知らぬ知らぬのうちに人々の性格を見極めようとしています。しかし、そもそも性格とはどのようなものなのでしょうか?下記では心理学的考えにおける性格について綴っていきたいと思います。
≪性格とは?≫
様々な書籍によると性格とは、その人を特徴づける独自の要素のうち、特に行動や考え方の傾向を指すものとされています。例えば「社交的である、短気である」などのです。この性格は、生涯を通じてなかなか変えることが出来ず「一貫性」を備えています。よく「その性格を直せ!」などと注意を受けることがありますが、そう簡単に性格を変えることは難しいのです。
≪性格と人格は同じ?≫
性格と非常によく似た意味を持つ言葉に人格や気質といったものがあります。心理学においてもこれらを区別することは非常に難しいです。心理学の人格とは、状況や役割に応じて自身を演じ分けることが可能なものとされています。また、気質とは、人が生まれながらに持っている性質を表す用語です。
人格→社会的に獲得された状況に応じて変化する性質。
気質→生得的なもので、性格や人格の土台となる性質。
※余談となりますが、運動が得意や手先が器用などといったものは、性格ではありません。
≪2つのアプローチで性格を捉える≫
心理学では性格を捉える(知る)ために、2つのアプローチが存在します。
①類型論:タイプに分けて性格を捉える。例,内向的・外交的、権力型・理論型など
※血液型による性格分けも類型論に分類されます。
②特性論:性格をいくつかの特性の強弱によって捉える。
例,攻撃性5、依存性3、親和性2など、いくつかの特性を組み合わせて性格を捉えます。
あくまでも性格を捉えるこれら2つのアプローチは、心理学においても非常に大まかな手法です。