リコーダーの宿題を頑張る病気の息子に感激した話
小学生の息子は昨年病気になってしまい、今は同級生と同じようには学校に通えません。それでも毎日頑張って、ほんの少しずつ登校していました。
勉強は遅れないように通信教育で学び、テストもちゃんと受けて、それなりの点数も取ってきてくれました。
ようやく夏休みに入り、ずっとがんばっていた息子にも休憩が訪れました。でも、宿題はちゃんとやります。担任の先生は無理しなくていいと言ってくれていますが、一学期の宿題も全部提出した息子は夏休みの宿題も頑張ると張り切っています。
しかし、夏休み用のテキストを開いていって躓いてしまいました。それは音楽のページです。音楽に関する問題のなかに楽譜があり、最後にリコーダーで吹いてみましょうというページでした。
音楽の授業には一年近く出ていなかったので、すっかりリコーダーの吹き方を忘れてしまったようなのです。どうしようと絶望的な顔をしていましたが、リコーダーに付属している吹き方の表を参考にして、もう一度勉強し始めました。
自力で頑張ること30分、なんとか形になってきて、ついにたどたどしくはありますが、一曲吹ききったのです。吹いているうちに思い出してきたようなのですが、テキストの曲は息子が聴いたことも吹いたこともない曲です。
誰も聞いていないのだからと、リコーダーを吹く宿題をさぼる子は多いです。しかし息子はしっかりとやり抜きました。楽譜の読み方さえ忘れたと言っていたので、相当頑張ったのでしょう。親として嬉しくもありました。
これから一日一回ずつ吹いていくように提案してみたところ、「やってみる」と言っていました。病気は順調に良くなっているので、二学期からはもう少し学校にいられる時間が増えていきます。
音楽の授業に出る日が来ても困らないように、しっかりとリコーダーの練習をして行こうねと、話し合いました。夏休みが終わるとき、息子のリコーダーの腕前がどこまで上達しているのか、今からとても楽しみです。